NURO光は2026年9月1日付で新プラン「NURO光(H)」「NURO光(M)」に移行しました。新規申込みは新プランのみで、旧プラン(2ギガ3年契約・NURO光 for マンションなど)は2026年8月31日で新規受付を終了しています。新プランは公称下り最大2Gbpsを維持しつつ、月額基本料金にホームゲートウェイ(HGW)利用料550円が別建てで必須になった点が最大の変更点です。この記事では、新プランの料金の内訳と、NURO光の構造的な強み・契約前に確認すべき制約を整理します。

NURO光の「独自回線」は何が違うのか

NURO光は、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する独自回線サービスです。ドコモ光やソフトバンク光、GMOとくとくBB光といった「光コラボ」は、すべてNTTのフレッツ光回線を借りて提供されています。つまり光コラボ同士は、ブランド名が違っても物理的には同じ回線を共有しています。

NURO光はこのフレッツ網とは別経路の設備を使います。自社設備だからこそ、フレッツ網の標準である最大1Gbpsとは異なる、公称下り最大2Gbpsという独自規格を採用できます。これは光コラボの構造では実現できない数字です。

混雑耐性の面でも構造的な差があります。同じフレッツ網を多くの事業者・利用者が共有すれば、夜間など利用が集中する時間帯に混雑が起きやすくなります。これは各事業者の企業努力では解消できない、設備の構造に由来する問題です。NURO光は回線を共有する事業者がいないため、構造的に混雑の影響を受けにくいのが本質的な強みです。

一方で、自社で設備を敷設・運用する以上、サービスを提供できる地域は設備のある場所に限られます。速さの源泉である独自回線が、そのままエリアと工事の制約にもなる構造です。

NURO光の料金はいくらか

NURO光(H)の月額は、基本料金5,170円とホームゲートウェイ(HGW)利用料550円を合わせた実質5,720円です。39戸以下の集合住宅も同じ(H)プランが適用されるため、マンションでも戸建てと同額の5,720円になります。40戸以上の集合住宅では「NURO光(M)」が適用され、基本料金4,180円+HGW550円で実質4,730円とやや安くなります。

さらに、開通〜24ヶ月目までは2年割が適用され、月1,190円引きの実質4,530円で使えます。契約期間は36ヶ月(3年自動更新)です。

回線月額(マンション)回線種別
NURO光(H) 2ギガ5,720円独自回線(最大2Gbps)
ソフトバンク光4,180円光コラボ(最大1Gbps)
GMOとくとくBB光4,290円光コラボ(最大1Gbps)
ドコモ光4,400円光コラボ(最大1Gbps)

新プランでは、月額の素の安さでは光コラボ各社を下回ります。NURO光の優位性は月額の安さではなく、独自回線による速度と混雑耐性、開通〜24ヶ月の2年割、おうち割光セットの組み合わせで判断する必要があります。

初期費用は、事務手数料6,050円と工事費55,000円です。工事費は36回の分割払いに同額の割引が毎月充当される方式のため、36ヶ月(3年)利用すれば実質無料になります。さらにキャッシュバック40,000円(戸建・39戸以下集合住宅、オプション不要)があり、開通11ヶ月後に15,000円・17ヶ月後に25,000円の2回に分けて受け取れます。窓口によって特典は変動するため、申込み前に最新条件を確認してください。

2年割が効く開通〜24ヶ月間で計算すると、総額は月額4,530円×24ヶ月+事務手数料6,050円−キャッシュバック40,000円=74,770円です。月あたりに換算すると実質約3,115円になります。条件を変えた比較は実質料金シミュレーターで計算できます。

NURO光はどんな人に向くのか

まず、速度を最優先する人です。在宅勤務のビデオ会議、オンラインゲーム、大容量ファイルのやり取りなど、夜間や日中の安定性を重視する使い方ほど、独自回線の混雑耐性が効いてきます。

次に、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーです。NURO光はおうち割光セットの対象で、ソフトバンクスマホは1回線あたり月1,100円、ワイモバイルは月1,650円が割引されます。おうち割を組み合わせれば、開通〜24ヶ月は2年割と合わせて実質3,430円前後まで下がります。

格安SIM(MVNO)ユーザーで月額の最安だけを基準にするなら、注意が必要です。新プラン移行後のNURO光は、開通〜24ヶ月の2年割適用時でも実質4,530円で、ソフトバンク光(4,180円)やGMOとくとくBB光(4,290円)より高くなります。速度と混雑耐性を優先しないのであれば、月額だけを見て光コラボを選ぶほうが安くなる場合があります。

契約前に確認すべき制約は何か

第一の制約は提供エリアです。独自回線のため全国どこでも使えるわけではなく、エリア外の住所では申し込み自体ができません。確認手順はNURO光のエリア確認で解説しています。提供状況は公式サイトの住所入力で数十秒で判定できます。

第二は開通までの待ち時間です。NURO光は宅内と屋外の2回の工事が必要で、光コラボより開通が遅くなる傾向があります。引っ越し直後などすぐに回線が必要な人は、NURO光の工事が遅い理由を読んでから判断してください。

第三は3年契約と工事費残債です。工事費55,000円の実質無料は36ヶ月の利用が前提のため、途中解約すると残債を一括で支払う必要があります。2年割は開通〜24ヶ月限定の割引のため、3年契約の途中で解約すると割引適用分の扱いも含めて総額が想定より膨らむ点に注意が必要です。

この記事のまとめ

  • NURO光は2026年9月1日から新プラン「NURO光(H)」に移行。月額は基本料金5,170円+HGW550円=実質5,720円(開通〜24ヶ月は2年割で実質4,530円)
  • フレッツ網を共有しないため、夜間の混雑に構造的に強い
  • 開通〜24ヶ月の総額は74,770円・月あたり実質約3,115円(工事費55,000円は36ヶ月利用で実質無料、キャッシュバック40,000円は開通11・17ヶ月後の2回受取)
  • 速度重視の人・おうち割光セット対象のソフトバンク/ワイモバイルユーザーに向く。格安SIMで月額最安だけを求める人は光コラボのほうが安い場合がある
  • 提供エリア限定・開通までの待ち時間・3年契約と工事費残債が契約前に確認すべき制約である