WiMAX +5Gは、3大ホームルーターの中で唯一「登録住所に縛られない」回線です。引っ越し・転勤・二拠点生活が視野にある人にとって、工事不要の固定回線として独自のポジションにあります。
ドコモのhome 5Gもソフトバンクエアーも、使える場所は登録した住所に限られます。WiMAXにはこの制限がなく、端末を持っていけば新居でも実家でもそのまま使えます。さらにau・UQモバイルのセット割対象でもあるため、auユーザーの「工事できない・したくない」場合の第一候補になります。
もちろん工事は不要です。端末が届いたらコンセントに挿すだけで、申し込んだその週からネットが使えます。光回線のように開通工事の日程を待つ必要も、退去時に撤去費用を心配する必要もありません。
WiMAXの仕組みはどうなっているのか
WiMAX +5Gは、UQコミュニケーションズの回線網を、GMOとくとくBBなどの各プロバイダが販売する構造になっています。光コラボがNTTの光回線を各社が売るのと同じ仕組みです。
重要なのは、どこで契約しても回線品質は同じだという点です。GMOで契約してもUQ公式で契約しても、つながるエリアも速度も変わりません。違うのは月額料金とキャンペーンだけです。
つまりWiMAX選びは「エリアと速度の比較」ではなく「窓口の料金比較」に尽きます。「公式が一番安心で安い」とは限らず、プロバイダ経由のほうが月額が低いケースが普通にあります。窓口ごとの違いはWiMAXはどこで契約するのが得かで詳しく比較しています。
料金はどうなっているのか
代表的な窓口の料金は次の通りです(税込)。
| 項目 | BIGLOBE | GMOとくとくBB | UQ WiMAX(公式) |
|---|---|---|---|
| 月額料金(1〜24ヶ月) | 3,278円 | 4,807円(ずっと定額) | 5,280円 |
| 25ヶ月目以降 | 4,928円 | 4,807円 | 5,280円 |
| 割引 | 初月0円・24ヶ月間1,650円引き | 初月1,375円 | +5G割で13ヶ月間4,598円 |
| 端末代 | 27,720円 | 27,720円(扱いは要確認) | 別途 |
| 事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
2年で使うならBIGLOBEが最安です。BIGLOBEは1〜24ヶ月が月3,278円で、24ヶ月の月額総額は約75,394円(初月0円+3,278円×23ヶ月)。GMOの111,936円、UQ公式の117,854円を大きく下回ります。
ただしBIGLOBEは25ヶ月目以降が4,928円に上がります。ずっと4,807円定額のGMOは後半で逆転するため、「2年で見直す前提ならBIGLOBE、3年以上据え置くならGMO」が目安です。UQ公式の+5G割は682円×13ヶ月=8,866円で、14ヶ月目以降は5,280円に戻ります。
注意点は端末代です。端末代は27,720円(分割なら月770〜1,155円)で、実質負担の扱いは窓口・時期で変動します。キャッシュバックも窓口次第のため、申込前に必ず最新条件を確認してください。なおBIGLOBEは最低利用期間の縛りがありません。
なおau・UQモバイルユーザーなら、auスマートバリュー・自宅セット割でスマホ代が月1,100円引きになります。家族のau回線が多いほど割引総額は大きくなり、年間ではスマホ1台あたり13,200円の差になります。
home 5G・ソフトバンクエアーと何が決定的に違うのか
最大の違いは「住所の自由」です。home 5Gとソフトバンクエアーは住所登録制で、登録した住所以外での利用は規約違反になります。WiMAXにはこの縛りがなく、持ち運んで使えます。
引っ越しの際も手続き不要で、端末をコンセントに挿し直すだけです。単身赴任先と自宅の往復、週末だけ別拠点で過ごす生活でも、回線を1本にまとめられます。住所変更の申請を忘れて使えなくなる、というhome 5G特有のトラブルとも無縁です。引っ越し時に唯一やっておくべき契約者住所の変更や、電波が不安なときの対処はWiMAXは引っ越しても住所変更の手続きはいらないで詳しく解説しています。
電波が不安な場合の保険もあります。WiMAXには初期契約解除制度があり、契約書面受領から8日以内なら違約金なしで解約できます。自宅で実際に速度を試してから継続を判断できるため、エリア判定が微妙な場合でも申し込みやすい仕組みです。
一方で弱点もあります。home 5GやソフトバンクエアーEは端末実質無料の仕組みが標準化されているのに対し、WiMAXの端末代の扱いは窓口次第です。3機種のスペックや割引構造の違いはホームルーター3機種の違いで整理しています。
WiMAXが向くのはどんな人か
向くのは次のタイプです。
- 引っ越し族・転勤がある人:住所に縛られない唯一のホームルーターで、移転手続きが不要です
- 単身赴任・二拠点生活の人:1台を持ち運んで両方の拠点で使えます
- au・UQモバイルユーザー:セット割(月1,100円引き)が組めるため、実質料金で最有力です
逆に向かないのは、定住していてドコモまたはソフトバンク・ワイモバイルのスマホを使っている人です。セット割はスマホキャリアに合わせるのが鉄則で、ドコモならhome 5G、ソフトバンク系ならエアーが実質料金で有利になります。
自分の条件での24ヶ月総額は実質料金シミュレーターで確認できます。スマホキャリアと利用期間を入れるだけで、3機種の実質料金を並べて比較できます。
この記事のまとめ
- WiMAX +5Gは3大ホームルーターで唯一、登録住所に縛られず持ち運べる
- 回線はUQの回線網を各プロバイダが販売する構造で、どこで契約しても品質は同じ
- 2年で使うならBIGLOBE(1〜24ヶ月3,278円)が最安級、3年以上ならGMOの4,807円ずっと定額が有利
- au・UQモバイルのセット割対象で、スマホ1回線あたり月1,100円引き
- 引っ越し族・単身赴任・auユーザーに向き、定住のドコモ/ソフトバンクユーザーは各セット割機種が有利