賃貸で回線工事の許可が下りなくても、ホームルーターを選べばコンセントに挿すだけで当日からWi-Fiが使えます。工事不要で使える home 5G・SoftBank AirWiMAX の3つは、いずれも壁に穴を開けず、退去時の原状回復も不要です。この記事では、3つの違いと「自分のスマホならどれが安いか」を整理します。

なぜ賃貸では回線工事ができないことがあるのか

光回線の開通工事では、電柱から部屋まで光ファイバーを引き込みます。建物の状況によっては外壁にビス留めをしたり、壁に小さな穴を開けたりするため、建物の所有者である大家さん・管理会社の許可が必要です。

築年数が古い物件や、外観を重視する物件では許可が下りないことがあります。また、許可を取る手続き自体に時間がかかり、入居からネット開通まで1〜2ヶ月待つケースも珍しくありません。「工事できない」「待てない」のどちらの場合も、解決策は工事そのものが発生しない回線を選ぶことです。

工事不要で使える回線はどれか

コンセントに挿すだけで使えるホームルーターは、実質的に次の3つから選ぶことになります。月額は税込です。

回線月額特徴
ドコモ home 5G5,280円ドコモスマホとのセット割対象。端末代は月々サポートで実質無料
SoftBank Air5,368円ソフトバンク/ワイモバイルとのセット割対象。端末代は月月割で実質無料
WiMAX +5G4,800円前後au/UQモバイルとのセット割対象。登録住所に縛られず引っ越しに強い

3つとも5G対応で、公称速度は数Gbpsクラスです。実際の速度は建物の電波状況に左右されますが、動画視聴・リモートワーク・SNSといった日常用途は問題なくこなせます。

結局どれを選べばいいのか

判断基準は「自分のスマホキャリア」です。3つの回線はすべてスマホとのセット割を持っており、スマホ1回線あたり毎月1,100円(ワイモバイルは1,650円)が割引されます。2年間で26,400円以上の差になるため、月額の数百円の違いよりセット割の有無が支配的です。

  • ドコモユーザー → home 5G
  • ソフトバンク・ワイモバイルユーザー → SoftBank Air
  • au・UQモバイルユーザー → WiMAX
  • 楽天モバイル・格安SIMユーザー → セット割が効かないため、月額そのものが安いWiMAXが基準

ただしキャッシュバックの額は申込窓口と時期で大きく変わります。月額・初期費用・還元をまとめた「実質料金」での正確な比較は、トップページの実質料金シミュレーターで住まいを「賃貸で工事できない」にして確認してください。実質料金の考え方そのものは月額が安い回線ほど高くつく理由で詳しく解説しています。

契約前に確認すべきことは何か

第一に、設置予定の部屋の電波状況です。ホームルーターはモバイル回線を使うため、同じ建物でも窓際と奥の部屋で速度が変わります。各社とも提供エリアの確認ページがあるので、住所レベルで対応状況を確認してから申し込んでください。

第二に、端末代の残債です。「実質無料」は3〜4年の継続利用で割引が完了する仕組みのため、短期で解約すると端末代の残りが請求されます。1年未満で引っ越す可能性が高い人は、端末レンタル型や契約期間の縛りがないプランを選ぶのが安全です。

ホームルーターの速度が出ないときはどうすればいいのか

設置場所を変えるだけで改善するケースが大半です。ホームルーターは基地局からの電波を受けて動くため、部屋の奥や金属製の棚の中に置くと速度が大きく落ちます。最初に試すべきは「窓際・床から1メートル以上・周囲に家電がない場所」への移動です。これだけで速度が倍になることも珍しくありません。

次に効くのが接続方法の見直しです。パソコンやテレビなど動かさない機器は、Wi-Fiではなく付属のLANポートから有線で接続すると安定します。Wi-Fi接続の機器が多い場合は、5GHz帯への切り替えで近所のWi-Fiとの干渉を避けられます。

それでも改善しない場合は、契約前に確認した提供エリアと実際の電波状況がずれています。各社とも開通から8日以内であれば「初期契約解除制度」によって違約金なしで解約できるため、届いたらすぐに、よく使う時間帯の速度を測っておくことが重要です。この8日間は実質的な無料お試し期間として使えます。

ホームルーターの仕組みそのものや、今日から開通させる手順を最初から知りたい場合はコンセントに挿すだけで使えるWiFiの解説にまとめています。

この記事のまとめ

  • 賃貸で工事の許可が下りなくても、ホームルーターならコンセント1本で当日から使える
  • 選択肢は home 5G・SoftBank Air・WiMAX の実質3択
  • 決め手はスマホキャリアとのセット割(月1,100円・2年で26,400円以上の差)
  • 「実質無料」の端末代は短期解約で残債が発生するため、利用期間を決めてから契約する
  • 正確な比較は実質料金シミュレーターで「賃貸で工事できない」を選んで確認する