SoftBank Airのデメリットは「電波依存で速度が不安定」「途中解約の端末残債」「住所で利用可否が変わる」「ソフトバンク・ワイモバイル以外はセット割が効かない」の4つです。どれも仕組み上の弱点ですが、回避策はあります。この記事では弱点を正直に並べたうえで、それぞれをどう回避するかを示します。結論からいえば、4つを越えられるなら「工事不要でコンセントに挿すだけの回線」という強みが残ります。
SoftBank Airの速度はなぜ不安定なのか
SoftBank Airはモバイル回線(4G/5G)の電波を使うため、速度は設置場所の電波状況に左右されます。光回線のように専用の線を引き込むわけではないので、基地局との距離や建物の構造によって実際の速度が変わり、利用者が増える混雑時間帯には落ちやすくなります。
つまり「公称の速度がそのまま出る」とは限りません。窓際に置けるか、5Gエリアの中にいるかといった環境のほうが、速度を大きく左右します。確実な低遅延が必要なオンラインゲームやビデオ会議が中心なら、ホームルーターより光回線が向きます。
回避策は、届いてから設置場所で速度を確認することです。SoftBank Airは初期契約解除制度により、契約書面の受領から8日以内なら解約できます。端末が届いたら、この8日間のうちに設置予定の場所で実際の速度を測れば、電波が弱かった場合にやり直しが効きます。
この「設置場所で電波が決まる」性質は、自分の住所で使えるかどうかという最大の不安に直結します。逆にいえば、申し込み前にエリアと電波を確認しておけば、この弱点はほぼ消せます。
途中解約すると端末代の残債はいくら残るのか
端末を分割で購入した場合、完済前に解約すると端末代の残債が一括で請求されます。端末95,040円(2026年7月15日申込分から71,280円より値上げ)を48回払いで購入すると月1,980円ずつの支払いで、これに月月割1,980円が48回かけて相殺される仕組みです。割引は使い切って初めて実質無料が成立します。
問題は、月月割が解約した時点で消滅することです。たとえば12ヶ月で解約すると、残り36回分=71,280円が残債として一括請求されます。月月割は2〜49ヶ月目の48回で適用されるため、完済までは実質4年強かかります。「違約金ゼロ」をうたう契約でも、残債という形で実態として4年の縛りが残ります。
回避策は2つです。1つは、同じ住所に4年使う見込みがあるかを契約前に判断すること。もう1つは、利用期間が読めないなら分割を最後まで使い切る前提で考えることです。短期で解約する可能性が高いなら、残債の出方が違う他機種との比較が有効です。home 5Gとの残債の差はhome 5GとSoftBank Airの比較で具体額まで整理しています。
住所によって利用可否や速度が変わるのはなぜか
SoftBank Airは登録した住所での利用が原則で、提供エリアや住所によって利用可否や速度が変わります。モバイル回線を使う以上、その住所が5Gエリアの中心にあるか、基地局から遠いかで体感が変わるためです。登録住所以外への持ち出しは認められておらず、引っ越しの際は住所変更の手続きが必要になります。
回避策は、申し込み前に自分の住所が提供エリアに入っているかを確認することです。エリア内であっても建物の条件で速度が変わるため、前述のとおり届いてから8日以内に設置場所で速度を確かめておけば、住所による速度差のリスクも実質的に抑えられます。
引っ越しが多い人には、この住所固定の性質が弱点として効いてきます。住所の縛りがない選択肢を含めた工事不要回線3機種の違いは、ホームルーター3機種の比較で整理しています。
ソフトバンク以外はセット割が効かないのか
おうち割 光セットの対象は、ソフトバンク・ワイモバイルのスマホです。ソフトバンクなら毎月1,100円、ワイモバイルなら毎月1,650円がスマホ料金から割り引かれ、2年間でそれぞれ26,400円・39,600円の割引になります。適用には指定オプションパックへの加入が必要です。
逆にいえば、ドコモ・au・格安SIMのユーザーにはこの割引が一切効きません。月額5,368円という料金単体で見るとセット割なしでは料金面の優位性がほぼなくなります。SoftBank Airの価値は、おうち割が効くSB系ユーザーで最大化される設計です。
回避策はシンプルで、自分のスマホがソフトバンクかワイモバイルかを先に確認することです。対象であれば毎月の割引が月額差を大きく上回ります。自分の条件での実質負担額は、SoftBank Airの全体像をまとめたSoftBank Airの総合ガイドや実質料金シミュレーターで確認できます。
デメリットを越えると何が残るのか
4つの弱点を裏返すと、SoftBank Airの強みが見えます。工事不要でコンセントに挿すだけなので、開通工事ができない賃貸でも申し込みから利用開始までが早く、設置はコンセントに挿すだけです。おうち割の対象なら毎月の割引が効き、初期契約解除制度で設置後に電波を確認すれば、電波が弱かったときのやり直しも効きます。
つまり「電波・残債・住所・セット割」の4点を事前確認で越えられるなら、最後に残るのは「工事不要で置くだけの回線」という分かりやすい強みです。SB系スマホ・工事不可・長期定住の3条件がそろう人にとっては、デメリットの多くを回避策で打ち消せます。
この記事のまとめ
- SoftBank Airのデメリットは「電波依存」「途中解約の残債」「住所による可否」「SB系以外はセット割外」の4つ
- 速度はモバイル回線のため設置場所の電波状況で変わり、混雑時間帯に落ちやすい。8日以内の速度確認で回避できる
- 端末95,040円を48回払いで12ヶ月解約すると残債71,280円が一括請求。完済まで4年かかる
- おうち割はソフトバンク1,100円・ワイモバイル1,650円。それ以外のキャリアは対象外
- 工事不要・置くだけという強みは、4つの弱点を事前確認で越えた人に残る