2026年の通信の値上げは、光回線・ホームルーター・スマホのすべてに広がりました。しかも月額だけではありません。端末代・工事費・初期費用という「見えにくい部分」の値上げが目立つのが今年の特徴です。一方で楽天モバイル・ahamoなど据え置き組も明確に存在します。この記事では、どこが・いつから・いくら上がったのかを一覧で整理します(金額は2026年7月時点・最新は公式で確認してください)。
2026年の値上げはどこまで広がったのか
確認できている主な改定を時系列で並べます。すでに実施済みのものと、これから来るものが混在している点に注意してください。
| 時期 | サービス | 内容 |
|---|---|---|
| 2026年6月1日 | ドコモ光 | 工事料値上げ(屋内配線ありで22,000円→28,600円) |
| 2026年6月1日 | ソフトバンク光 | 工事費値上げ(31,680円→47,520円) |
| 2026年6月15日 | UQ WiMAX | 端末代値上げ(L13が27,720円→33,220円) |
| 2026年7月1日 | ワイモバイル | 旧プラン月額+330円(シンプルSが2,178円→2,508円) |
| 2026年7月1日 | ソフトバンク(スマホ) | 既存プラン月額+110〜550円 |
| 2026年7月15日 | SoftBank Air | 端末代値上げ(71,280円→95,040円) |
| 2026年9月1日 | NURO光 | 月額値上げ(2ギガ3年契約が5,200円→5,720円) |
| 2026年12月 | ソフトバンク光・Air | 月額+330円(光1ギガ6,050円・Air 5,698円へ) |
これより前の2025年にも、ドコモhome 5Gの月額(4,950円→5,280円)、UQ WiMAXの月額(全プラン+330円)、auひかりの初期費用(41,250円→48,950円)が上がっています。スマホと光回線とホームルーターが立て続けに上がるため、何もしなければ家全体の通信費はじわじわ増えます。
光回線はどこが上がったのか
月額が上がるのはNURO光とソフトバンク光です。NURO光は2026年9月1日から、2ギガ3年契約で月520円のアップです。ただし2026年7月1日から9月30日までは契約解除料が免除されるため、解約金ゼロで動ける期間があります。詳細はNURO光の値上げ解説で、乗り換え先の比較はNURO光値上げの乗り換え先で整理しています。
ソフトバンク光は2026年12月から1ギガが月330円上がり6,050円になります。SoftBank Airの月額も同時に5,698円へ上がります。PayPayカード払いの割引で相殺できる仕組みも用意されており、詳細はソフトバンク光・Airの月額値上げの解説にまとめました。
月額以外では工事費の値上げが進んでいます。ソフトバンク光の工事費は47,520円、ドコモ光の屋内配線ありの工事料は28,600円になりました。値上げの全体像は光回線の工事費値上げの解説を参照してください。工事費が上がるほど「実質無料」の分割割引を受け切る前に解約したときの残債も重くなるため、契約期間の計画がより重要になっています。さらにNTT東西は解約時の撤去工事費も新設しており、詳細はフレッツ光の撤去工事費の新ルールで解説しています。
ホームルーターはどこが上がったのか
ホームルーターは端末代の値上げが直撃しました。SoftBank Airの端末「Airターミナル6」は2026年7月15日から95,040円(+23,760円)、UQ WiMAXの端末「L13」は6月15日から33,220円(+5,500円)です。
どちらも「分割払いと同額の割引で実質0円」という仕組みは残っていますが、途中解約したときの残債が値上げ分だけ重くなりました。SoftBank Airの詳細はAirターミナル6値上げの解説、WiMAXの詳細はWiMAX値上げの二段構造の解説で確認できます。
スマホはどこが上がったのか
ワイモバイルは2026年7月1日から旧プランを月330円値上げしました。ソフトバンクも同日から既存プランを月110〜550円引き上げています。スマホ単体の値上げは、光回線とのセット割で取り戻せます。おうち割光セットはワイモバイルなら毎月最大1,650円の割引で、月330円の値上げを大きく上回ります。具体的な取り戻し方はワイモバイル値上げとおうち割の解説とソフトバンク値上げとおうち割の解説で整理しています。
スマホと光をまとめて考えるセット割の基本はスマホのセット割の仕組みを参照してください。
なぜ各社いっせいに値上げするのか
各社が同時期に値上げするのは、共通のコスト要因があるためです。通信設備の部材価格や人件費、エネルギーコストの上昇が、回線の種類を問わず事業者の負担を押し上げています。端末代の値上げはメモリなど部品価格の上昇が直接の理由です。1社だけの事情ではなく業界全体の構造変化のため、今後も一定の値上げ圧力は続くと見るのが自然です。
この流れを前提にすると、利用者側の防御策は「セット割で割引の総額を増やす」「実質料金で最安を選び直す」の2つに集約されます。値上げのたびに乗り換えるより、割引が積み上がる構成を一度作るほうが、長期的には安定します。
値上げしなかったのはどこか
据え置き組も明確に存在します。スマホでは楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」(月1,078円〜3,278円)、ahamo(月2,970円)、LINEMOのベストプラン、povo2.0の基本料が据え置きです。光回線ではビッグローブ光・ドコモ光・auひかりの月額に改定がありません。
ただし据え置きは「月額」の話で、ドコモ光は工事料、auひかりは初期費用が上がっています。どの回線が本当に据え置きなのかは値上げしていない回線のまとめで詳しく整理しています。
値上げに振り回されないための考え方
値上げに振り回されないコツは、月額の数字ではなく実質料金で判断することです。実質料金とは、月額にキャッシュバック・工事費・セット割まで含めて契約期間でならした、実際に負担する月あたりの金額です。これで比べると、値上げ後でも今の回線が最安に残る人と、乗り換えたほうが安くなる人にはっきり分かれます。
実質料金の考え方は実質料金とは何かで解説しています。自分の条件での総額は実質料金シミュレーターで各社を並べて確認できます。値上げのニュースを見たら、まず実質料金で自分の総額を出すのが、損をしない最初の一歩です。
この記事のまとめ
- 2026年の値上げは光(NURO・ソフトバンク光)・ホームルーター(Air・WiMAXの端末代)・スマホ(ワイモバイル・ソフトバンク)まで全域に広がった
- 月額だけでなく端末代・工事費・初期費用という「入り口の費用」の値上げが今年の特徴
- 9月1日にNURO光、12月にソフトバンク光・Airの月額改定が控えている
- 据え置きは楽天モバイル・ahamo・LINEMO・povoと、ビッグローブ光などの光回線月額
- 値上げは月額ではなく実質料金で判断する。まず総額を出してから乗り換えを検討する