UQ WiMAXは2025年12月利用分から料金プランを改定しましたが、負担が増えたかどうかは申込時期で分かれます。2025年8月31日までに申し込んだ契約者は、割引「WiMAX +5G割」が月682円から月1,012円へ増額されたため実質据え置き。一方、2025年9月以降の申込者には月330円の値上げがそのまま効いています。この記事ではこの二層構造の仕組みと、いまWiMAXを選ぶときの考え方を整理します(金額は2026年7月時点・最新は公式で確認してください)。
WiMAXの値上げはどんな仕組みだったのか
UQ WiMAXの料金改定は2025年12月利用分から、手続き不要で自動適用されました。理由は物価高騰に伴う各種費用の上昇です。対象は現行のギガ放題プラス系プランで、旧プラン(UQ Flatツープラス ギガ放題など)は対象外です。
特徴的なのは、既存ユーザーへの救済を「割引の増額」で行った点です。2025年8月31日までに申し込んだ契約者のWiMAX +5G割は、2025年12月利用分から月682円が月1,012円に増額されました。増額分の330円が値上げ幅と一致するため、この層の支払額は実質変わりません。値上げの負担を新規契約側に寄せた形で、同じ「ギガ放題プラスS」を使っていても、申込時期で月330円の差がつく二層構造になりました。
なお改定時には、2025年11月1日〜30日に限り更新期間に関わらず契約解除料(1,100円)を免除する猶予期間が用意されていましたが、すでに終了しています。
いまWiMAXを申し込むと損なのか
「値上げ後だから損」と考えるのは早計です。WiMAX +5Gはひとつの回線網をUQ本家と複数のプロバイダが販売しており、窓口ごとの料金差が値上げ幅の330円よりはるかに大きいからです。
UQ WiMAX(公式)のギガ放題プラスSは定価5,280円で、WiMAX +5G割(682円×13カ月)適用中は4,598円です。一方、同じ回線のBIGLOBE WiMAXは1〜24カ月3,278円(初月0円・25カ月目以降4,928円)で、2年間の負担はUQ公式より月1,000円以上軽くなります。回線品質・速度・端末は同じWiMAX +5Gなので、こだわりがなければ窓口の安さで選ぶのが合理的です。UQとプロバイダ系の違いはWiMAXのGMOとくとくBBとUQの比較で、WiMAX自体の向き不向きはWiMAXのデメリットで解説しています。
ホームルーター業界全体では何が起きているのか
値上げはWiMAXだけの話ではありません。ドコモhome 5Gは2025年に月額改定(4,950円→5,280円)を行い、SoftBank Airは2026年7月15日申込分から端末価格を71,280円から95,040円へ改定しました。物価・部材コストの上昇を背景に、ホームルーター3陣営がそろって料金体系を見直した構図です。
そして各社とも「定価は上げるが、割引や実質0円の仕組みで見た目の負担を抑える」方向に揃っています。額面の月額だけを見ても損得は判断できず、端末代・割引期間・途中解約時の残債まで含めた実質料金での比較が前提になりました。SoftBank Airの値上げの詳細はSoftBank Air値上げの解説を参照してください。
自分はどのホームルーターを選ぶべきか
判断軸は2つです。1つはスマホとのセット割で、au・UQ mobileユーザーならWiMAX系(自宅セット割/auスマートバリューで最大月1,100円引き)、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーならSoftBank Air、ドコモユーザーならhome 5Gが、それぞれ割引込みで有利になります。
もう1つは利用期間です。端末を分割で持つ方式(SoftBank Air・home 5G)は長く使うほど得になり、短期利用なら残債リスクの小さい契約が向きます。主要ホームルーターの比較はホームルーター比較で、自分の条件での実質料金はこの下のシミュレーターで確認できます。
今年に入ってからの通信各社の値上げの全体像は2026年の通信値上げ一覧で俯瞰できます。
この記事のまとめ
- UQ WiMAXは2025年12月利用分から改定。2025年8月31日までの申込者は割引増額(682円→1,012円)で実質据え置き
- 2025年9月以降の申込者には月330円の値上げがそのまま適用される二層構造
- 値上げ幅より窓口ごとの料金差のほうが大きい。同じ回線ならBIGLOBEなどプロバイダ系が安い
- home 5G・SoftBank Airも値上げ済みで、ホームルーター全体が「定価上げ+割引維持」に移行
- セット割の効くキャリアと利用期間の2軸で選び、実質料金で比較するのが正解