WiMAXのデメリットは、「時間帯や場所で速度が落ちることがある」「提供エリアと電波の入り方に利用品質が左右される」「au・UQ以外のスマホはセット割の対象外」「端末分割の残債」の4つに集約されます。いずれも申し込み前の確認で回避でき、それを越えれば3大ホームルーターで唯一「住所に縛られない」回線が残ります。この記事では、4つの弱点を正直に整理し、それぞれの回避策まで示します。

WiMAX +5Gは工事不要で、端末が届いたらコンセントに挿すだけで使えます。手軽さは大きな魅力ですが、購入直前に弱点を把握しておくほど、契約後に「思っていたのと違う」が起きにくくなります。順番に見ていきます。

なぜ時間帯や場所で速度が落ちることがあるのか

WiMAX +5Gがモバイル回線だからです。データ容量は十分でも、回線を多くの人が使う混雑する時間帯や、電波が届きにくい場所では速度が落ちることがあります。これは光ファイバーを部屋まで引き込む光回線にはない、モバイル回線共通の性質です。

そのため速度は端末のスペックより設置場所の電波状況で決まります。窓際に設置できるか、基地局に近いかといった環境要因のほうが支配的です。対戦ゲームやビデオ会議のように一瞬の遅延が問題になる使い方なら、ホームルーターではなく光回線が向きます。

ただし回避策があります。WiMAXには契約書面の受領から8日以内なら違約金なしで解約できる初期契約解除制度があります。自宅で実際に端末を使い、速度が出るかを確かめてから継続を判断できるため、速度に不安があっても申し込みのリスクは小さく済みます。

提供エリアと電波の入り方で利用品質はどれくらい変わるのか

利用品質は設置場所の電波の入り方に大きく左右されます。WiMAX +5Gは全国に提供エリアが広がっていますが、エリアの中心にいるか、建物の構造が電波を通しやすいかで、同じ端末でも体感は変わります。

ここで重要なのは、どこの窓口で契約しても回線品質は同じだという点です。WiMAX +5GはUQコミュニケーションズの回線網を各プロバイダが販売する構造のため、契約先を変えてもつながるエリアと速度は変わりません。違うのは月額料金とキャンペーンだけです。

だから「自宅で使えるか」の不安は、契約後に8日以内の初期契約解除制度で実機確認すれば解消できます。申し込む前にエリアと電波の入り方を確認しておくほど、契約後のミスマッチを避けられます。電波が弱い立地の場合に備えて、撤退できる仕組みを持っておくことが申込のリスクを抑える鍵です。

au・UQ以外のスマホだと何が損なのか

セット割の対象外になります。WiMAX +5GはauスマートバリューとUQモバイル自宅セット割の対象で、スマホ1回線あたり月1,100円が割引されます。年間ではスマホ1台あたり13,200円の差になり、家族のau回線が多いほど割引総額は大きくなります。

逆に言えば、ドコモやソフトバンク・ワイモバイルのスマホを使っている人はこの割引が効きません。セット割はスマホのキャリアに合わせるのが鉄則で、月1,100円×24ヶ月=26,400円の差は機種間の月額差を大きく上回ります。ドコモならhome 5G、ソフトバンク系ならソフトバンクエアーのほうが実質料金で有利になります。

つまりWiMAXが実質料金で最も得になるのは、au・UQモバイルのスマホを使っている人です。自分のキャリアでの24ヶ月総額は実質料金シミュレーターで確認できます。3機種を含めた違いの全体像はホームルーター3機種の違いで整理しています。

端末代の残債はどんなときに発生するのか

端末代を分割で支払っている途中で解約すると、残りの端末代が一括で発生します。端末代は27,720円で、分割なら月770〜1,155円です。完済前に解約すれば、残った分割代金を支払う必要があります。

home 5Gやソフトバンクエアーは端末実質無料の仕組みが標準化されているのに対し、WiMAXの端末代の扱いは窓口次第です。実質負担の有無や条件は窓口・時期で変動するため、申し込む前に必ず最新条件を確認してください。

回避策はシンプルで、契約前に窓口で端末代の扱いと分割回数を確認し、短期解約の可能性があるなら残債が出にくい窓口や条件を選ぶことです。なお最低利用期間の縛りがない窓口もあり、BIGLOBE WiMAXは縛りがありません。

4つを越えると何が残るのか

ここまでの4つの弱点を越えると、WiMAX最大の強みである「住所に縛られない」回線が残ります。WiMAX +5Gは3大ホームルーターで唯一、登録住所に縛られず持ち運べる回線です。

home 5Gとソフトバンクエアーは登録住所での利用が原則で、引っ越しのたびに住所変更の手続きが必要です。WiMAXにはこの縛りがなく、引っ越しても端末を新居でコンセントに挿し直すだけで使えます。変更が必要なのは請求書などが届く契約者住所だけで、利用場所の手続きは不要です。引っ越し時の具体的な手続きはWiMAXは引っ越しても住所変更の手続きはいらないで解説しています。

工事も不要で、端末が届いたその週からネットが使えます。開通工事の日程を待つ必要も、退去時の撤去費用もありません。au・UQモバイルユーザーならセット割で月1,100円引きが加わり、引っ越し族・単身赴任・auユーザーにとっては実質料金でも有力な選択肢になります。料金や窓口の選び方はWiMAXの総合ガイドで詳しく解説しています。

この記事のまとめ

  • WiMAXのデメリットは「時間帯や場所で速度が落ちる」「エリアと電波の入り方に左右される」「au・UQ以外はセット割対象外」「端末分割の残債」の4つ
  • 速度・電波の不安は、8日以内に違約金なしで解約できる初期契約解除制度で自宅確認すれば回避できる
  • セット割(月1,100円引き)が効くのはau・UQモバイルユーザーで、ドコモ/ソフトバンクは各社の機種が有利
  • 端末代は27,720円で、分割完済前に解約すると残債が発生するため申込前に窓口で確認する
  • 4つを越えれば、3大ホームルーターで唯一住所に縛られず持ち運べる回線が残る