ネットが急に止まったとき、原因は「広域の通信障害」か「自宅の機器・契約の問題」の二択です。スマホのWi-Fiをオフにし、モバイル回線で事業者の障害情報ページを確認するだけで、どちらかを2分で見分けられます。

この見分けを最初にやるべき理由は、対処が真逆になるためです。広域の障害なら自宅で何をしても直らず、復旧を待つのが正解です。自宅の問題なら待っていても直らず、機器の再起動で解決するケースが大半です。

まず何を確認すればいいのか

最初にやることは1つだけです。スマホのWi-Fiをオフにしてモバイル回線に切り替え、「契約している事業者名+障害」で検索します。Wi-Fiをオフにするのは、止まっている自宅回線を経由すると検索自体ができないためです。

検索結果から事業者公式の障害・メンテナンス情報ページを開きます。光回線の場合は、回線事業者とプロバイダの両方のページを確認します。発生中の障害として自分の地域・サービスが載っていれば、原因は広域の障害で確定です。

公式ページに掲載が間に合っていない場合もあります。そのときはSNSで事業者名を検索し、「繋がらない」という報告が直近数分〜数十分に集中しているかを見ます。同じ事業者・同じ地域の報告が同時多発していれば、障害の可能性が高いと判断できます。

確認ポイント広域の障害自宅の問題
公式の障害情報ページ障害発生中の掲載あり掲載なし
SNSでの報告同時刻に多数の報告自分だけ
家族・近隣の同じ回線同じく繋がらない自分の家だけ
やるべき対処復旧を待つONU→ルーターの再起動

この表のとおり、判断材料が揃えば原因は機械的に切り分けられます。なお、ネット自体は生きていてWi-Fiだけが繋がらないケースは原因が別です。その場合はWi-Fiが繋がらないときの切り分けを参照してください。

障害だった場合はどうすればいいのか

広域の障害だった場合、復旧を早めるために個人ができることはありません。ルーターの再起動も設定変更も無意味です。むやみに設定をいじると、復旧後に「設定を壊したせいで繋がらない」という二次トラブルを生むため、何もしないのが正解です。

復旧までの通信はスマホのテザリングで確保します。スマホの設定からテザリング(インターネット共有)をオンにし、パソコンをスマホのWi-Fiに接続するだけです。データ容量を消費するため、動画視聴や大容量のダウンロードは避け、仕事の連絡など必要最小限に絞ります。

障害が短期間に何度も起きる回線なら、乗り換えを検討する判断材料になります。ただし障害はどの事業者でも起こり得るため、頻度と復旧の速さで冷静に比較します。乗り換え先を検討するなら、実質料金シミュレーターで自分の条件に合う回線を確認してから動くのが効率的です。

自宅の問題だった場合はどの順番で対処するのか

障害情報がなければ、原因は自宅側にあります。対処は「ONU→ルーター→ケーブル→契約」の順です。この順番なのは、トラブルの発生頻度が高いものから潰せるためです。

最初にONU(壁から来る光回線をつなぐ機器)とルーターの電源を抜きます。1分ほど待ってからONU→ルーターの順に電源を入れ、各機器のランプが安定するまで数分待ちます。急な切断の多くは機器の一時的な不調で、この再起動だけで解決します。

再起動で直らなければ、ケーブルを確認します。光ケーブル・LANケーブルの抜けかけや、家具の下敷きによる断線がないかを見ます。最後に、事業者のマイページで料金の支払い状況を確認します。支払いの滞りによる利用停止は意外と多く、この場合は支払いを済ませれば再開されます。

ここまでやっても直らない場合は、事業者のサポートに連絡して回線側の調査を依頼します。なお、完全に止まったのではなく「繋がるが極端に遅い」状態なら、原因の切り分け方が異なります。ネットが遅いときの切り分けの手順で確認してください。

復旧したあとに何をしておくべきか

復旧したら、次の切断に備える準備を2つだけしておきます。トラブルの渦中では検索すら手間取るため、平常時の準備が効きます。

1つ目はテザリングの設定確認です。一度もテザリングを使ったことがないと、いざというときにパスワードや設定場所が分からず手間取ります。5分でいいので、スマホのテザリングにパソコンを接続する練習をしておきます。格安SIMの一部プランではテザリングの可否が分かれるため、自分の契約で使えるかも確認しておきます。

2つ目は障害情報ページのブックマークです。契約中の回線事業者とプロバイダの障害情報ページを、スマホのブラウザにブックマークしておきます。次に切断が起きたとき、検索を挟まずに10秒で確認できる状態になります。

この記事のまとめ

  • ネットの急な切断は「広域の障害」か「自宅の問題」の二択で、スマホのモバイル回線から障害情報ページを見れば2分で見分けられる
  • 障害なら個人にできることはなく、テザリングで通信を確保して復旧を待つのが正解
  • 自宅の問題ならONU→ルーターの再起動、ケーブル、支払い状況の順に確認する
  • 障害が頻発する回線は、頻度と復旧の速さを材料に乗り換えを検討する
  • 復旧後はテザリングの設定確認と障害情報ページのブックマークで次に備える